電気苦手人間が送る、素人の為の簡単MDI装着術です!
説明書だけでは分かり難いところが、よ〜〜く分かると思いますヨ〜〜!! 


以前から人伝に、“イイゼッ! 凄いぜっ!”と聞いていたMDIですが、S20に装着する為のセットが¥10万を超える値段だったので、とてもとても買えずにいました。 でも、いつかは欲しいナ〜〜っとずっと思っていました。

そんな時に、趣味のパチンコが突然絶好調モードに突入し、僅か数日の内にMDIセットを買える金額をゲットしてしまいました!! ここでパチンコなどしない堅実な方々は、“もともと無かった金なんだから、貯金するか、家族の為にでも使おう!”とか考えるかも知れませんが、今までのボクは、“この金でまたしばらくパチンコ出来るゾ!”って思うか、“もともと無かった金だから、パーっとオネ〜ちゃんの店に飲みに行っちゃお〜〜”のどちらかでした、、、、、笑  しかし、しかし、しか〜〜し、今回は迷わずMDIを購入する事にしました!! 

購入に際しては、雑誌に載っている色々なショップに電話してみましたが、VICTORY 50さんが一番丁寧に色々教えて頂けたので、こちらから購入する事にし、郵便局から福沢部隊10名と、夏目部隊5名程を東京に向けて出撃させました!!

待つ事数日、MDIセットが到着しました!! 自分で稼いだ金で買ったと思うと、感慨深いものが有りました。(笑)
セットの内容は、 MDI本体、コイル(S20の純正コイルは使えません)、SCAユニット(S20にMDIを付ける場合は必要です)、専用ハーネスです。


MDI S20 SET


取り付けに際しては、中に説明書が何枚か入っていて詳しい図解付きなので電気が苦手なボクでもナンとかなりそうでした。 但し、1点だけ純正デスビの改造が必要な箇所が有り、ここだけがちょっと不安でした。

さてっ、作業の第1段階として、MDIをどこに付けるか考えました。
説明書には、マフラーの熱で暑くならないところで、風通しのいいところ(室内はダメッ!)で、雨があまり当たらないところに付けろと有ります。 そうするとS20搭載車に付ける場合、エンジンルームのキャブ側か、フロントのコアサポート部分になります。 でもフロントは雨の心配が有るのでNGです。 って事で、キャブ側を探します。 すると、ノーマルのエアクリーナーBOXが付いていた辺りが非常に良さそうです。 しかし、ここにはお気に入りの“フェラーリホーン”が既に付いていたのです、、、(^^;  若い頃に“多連ラッパ”の音に慣れ親しんだ記憶から、どうしても“ラッパ”に対する想いが捨て去れず、人目を偲んで付けていました。(笑) でも、どう考えてもこの位置が一番いいので、断腸の思いでフェラーリホーンは外す事にしました、、、、、
(これは、ワゴンRで復活させる予定です!)


お気に入りのフェラーリホーン君 取っちゃった、、、、、(^^;
お気に入りの “フェラーリ ホーン” でした。 MDIクンに場所を譲って頂く事にしました! (^^;


さてっ、ここからいよいよMDIの装着ですが、とにかく配線の間違いは一発命取りになります。 説明書の中にも頻繁に、“絶対に間違えるナッ! 壊れるゼッ!” という意味の注意が出て来ます。 って事で、細心の注意を払いながら配線開始です。

まずはコイルにMDIの配線を取り付けます。

コイル配線
コイルの端子にキットに付属の接続端子を付けて、赤、黄、黒、青を指定の
場所に確実に接続します。 コイルのプラス、マイナスは絶対間違え無い事!!
(黄色側がプラス、黒色側がマイナスです)


ここまでは、指定の端子を間違えなければナ〜〜ンにも問題無しです。 実は問題はこの後なんです。

次にいきなり SCAユニット (MDIの動作用信号とノーマルタコメーターの出力信号を作ります) と、デスビを繋ぐ為にデスビの改造になります。 これがボクの様なトーシローには厳しい関門なんです。
説明書にも有りますが、S20のデスビには大きく2種類(前期型と後期型)有ります。 自分のデスビのデスビキャップを外して中の構造を見ると分かります。 ボクのデズビは後期型が付いていました。 
ここからが肝心ですが、まず写真の矢印部のネジを外してそこに取り付いている緑色の線(写真左側)を外します。 外した後は、ネジを戻します。 写真は緑色の線を取り外した状態です。


デスビの改造
緑色の線を、矢印のネジ部から外します。 (写真は外した後の状態です)


ノーマルのデスビからは2本の線が出ています。 1本は赤色の線。 もう1本はシールド線になっています。 このシールド線はデスビのGNDと接続されていますが、このシールド線は適当なところで切ってデスビのGNDから浮かせます。


デスビの線
黒側がシールド線です。 これをコネクターから抜いて、適当な位置で
切ってしまいます。 このシールドはデスビのGNDと繋がっています。


次は、先程外した緑色の線をデスビの外に引き出します。 引き出すと言っても緑色の線は短いので、適当な長さの線をこの緑色の線と繋ぐだけです。

デスビ改造中
緑色の線の先端端子を変更して、適当な線を作って繋ぎます。


この緑色の線は最後に再度デスビの中に収めますが、この時の注意はデスビからの取り出し口まで行く間に、この緑の線を少し弛ませておく事です。 これは、高回転になった時にデスビ内のガバナーが開く時に若干線が引っ張られるからです。 
線を収めてデスビキャップを元通り被せればデスビの改造は終了です!! ここまで終われば、全部終わった様なモンです!

この後は、SCAユニットの線を指定された場所にどんどん接続して行きます。
まず、SCAの白線を純正のタコメーターの線に接続しますが、これは純正のイグナイターから出ている3Pのコネクターを外し、車体に残った側のコネクターの黄色線と接続する様に繋ぎます。


イグナイターからの線 タコメーターの接続
純正イグナイターから来ている3Pコネクターを外します。 車体側の黄色線に接続する様に、SCAの白線(タコメーター用)を繋ぎます。


SCAの残りの線はそれぞれ下記の様に繋ぎます。
 赤 −−−−− コイルの接続端子プラス側
 青 −−−−− コイルの接続端子マイナス側
 緑 −−−−− デスビの改造した緑線
 黄 −−−−− デスビの赤線
 黒 −−−−− GND(バッテリーへ直に)

仮接続
MDIの下に有るのが、SCAユニットです。 仮接続なんで、汚いです。(^^;


この後は、バッテリーと繋ぐ太いケーブル類と、MDI本体を繋ぐだけなんで、これは全く問題有りません。 但し、当たり前ですが、バッテリー端子と繋ぐ前に再度配線が違っていない事を確認します。 間違ってると、呆気なく10万円が吹っ飛びます!!(笑) 確認の結果、配線間違いは無かったのでバッテリーに接続して、いよいよエンジン始動です。

一発深呼吸してから緊張しながらキーを回してみました。 火花が強くなっているので、呆気なく掛かるはずです。 今こそボクのパチンコパワーの成果が炸裂するはずなのです!!、、、、、、、、、、がっ!、、、、、 掛かりません、、、、、、、、、、
セルは回ってるんですが、明らかに火が飛んで無い様です。 プラグを外してセルを回してみましたが、やっぱり火は飛んでません、、、、、、、ガ〜〜〜ン、、、、、、、、こうなると、電気に弱いトーシローは困ってしまうのです。 色々突ついてみましたが、やっぱりダメです。 こうなったら、プロに聞くしかありません。 って事で夜VICTORY 50さんに電話&FAXで相談してみると、社長さんが色々アドバイスしてくれました。 どうも配線もデスビの改造も合っている様でした。 すると社長さんがチェック方法を教えてくれました。 それは、SCAユニットに完全に12Vを入れてみるのと、GNDを完全に取るという方法です。 端的に言うと、バッテリーに直に繋いでみるっという方法です。 SCA&MDIの赤線(プラス側)を束ねて、バッテリーのプラス側に直に繋ぎます。 SCAのGND線(黒)も直にバッテリーのマイナスに繋ぎます。 この状態で、セルを回してみると、、、、、、、呆気なく掛かりました!! V(^^)V
(但し、バッテリー直結なので、キーを捻ってアクセサリーの電源を切ってもエンジンは切れません。 ボクもバッテリーから線を引き抜いて止めました、、、、笑)


                    必殺技


やっぱり、今までの接続では12Vが上手く来てなかった様です。 では何故12Vが来てなかったかを検証しました。

12Vはコイルのプラス側に車体側のケーブル(下記写真の@)で供給されますが、エンジンが掛からなかった時の状態にしてここにテスターを当ててみると全然電圧が来ていませんでした。 これではSCAが作動しません。 何故12Vが来ないのか????? その理由は、純正のイグナイターを外していたからでした。 このMDIを付けると純正のイグナイターは不要との事だったので、純正イグナイターのコネクターを外していました。 しかし、回路的に見るとここは繋いでおかないとコイルに12Vが来ない様になっていました。 実際、イグナイターのコネクターを繋いでキーを一段捻るとコイルに12Vが来ました。 これは、説明書にも書いて無かった事でした。

 

落とし穴
@ コイルプラス側に12Vを供給します。
A 純正イグナイターと車体側を繋ぐコネクターです。
Aが外れていると、@に12Vが来ません。 なので、単純に純正イグナイターを
外せばいいというものではナイんですね。
 勉強になりました。


更にV50の社長から教わったんですが、Aのコネクターの真中2段の片方(1箇所に2本線が入っている方)はアクセサリー電源の12Vが来ているので、ここから12Vを取る事にしました。 実際その様に配線すると、エンジンは問題無く掛かりました。 (もちろん、アクセサリー電源なんでエンジンも切れます。 笑)
あっ! SCAのGNDは直接バッテリーに落としました。 やっぱりGNDは大事ですネ。

12Vの取り出し口
この位置からアクセサリー電源12Vが取れます。


そんなこんなでナンとか素人の手で取り付けが終了しましたが、今回は多数の方々に色々お世話になりました。 特にVICTORY 50 の社長さんには購入から取り付けまで大変お世話になりました。 ありがとうございました。
また、OT誌の18号の150ページ目にS20にCDIを付ける記事が有り、この記事も多いに参考にさせてもらいました。
装着後に乗った感じですが、一言 “付けて良かった〜〜!!”ってのが感想です。 また、逆に“ア〜〜 ナンでもっと早く付けなかったんダ〜〜”って思ってしまう程調子良くなってます。 まず点火が強力になっているので、アイドリングが非常に安定しました。 走ってみると明らかに乗り易くなってます。 全域に渡り、トルクがUPしている感じです。 改めて、“点火って大事だな〜〜”って思いました。

今回の様に、自分で苦労して取り付けて、それが大きな効果をもたらしてくれる時が最高ですね!! 
この調子で次はNISMOの足周りあたりを狙いたいと思います!!



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