2000年11月26日(日) は、FISCOのNISMO FESに行って来ました。
これは昨年行ったらヒジョ〜〜に面白かったので、クラブの鹿田クンと一緒に行って来ました。
今年の目玉&目的は何と言っても、あの“スカイライン スーパーシルエット”の復活を見る事でした。 でも、この復活の裏で長谷見選手の引退も有るのでちょっと複雑な気分ではありました。
今年のNISMO FESは大盛り上がりで、お客さんも去年とは比べ物にならないくらいに多く、11時に富士霊園の手前500m位に着いたんですが、ここから渋滞が始まり、結局FISCOに入れたのは12時半位でした。
早速、ピット裏に行ってみると、有るは有るは、歴代の本物レーシングカーから、当時のマシーンのレプリカまで、どれもこれも“オオッ!!”っと感動するマシーンばかりでした。
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ノスヒロにも載った当時のワークスZです。 LY搭載車ですが、当日はエンジンは掛けませんでした。 星野さんが乗ったマシーンです。 | このZもノスヒロに載ってます。 この日の為にZノーズが付きました。 仕様は星野、長谷見組で走った耐久仕様です。ベラボ−に速いZです。 |
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あまりにも有名なケンメリGT−Rです。 これも一度走ってくれないですかね? NISMOさん、次は是非御願いします!! | 内田モーターワークスの15番です。 10月のジャンボリーのクラッシュも完璧に修復されて、国さんが乗る姿がカッコ良かったです!! |
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GT−Rオーナーズクラブ中部が所有する、当時の本物ワークスマシーンです。 71’5.3 日本グランプリレース(TS−b)クラスで長谷見選手が運転し、100分の2秒差で2位になったのは有名です。 個人的には一番好きなクルマです。 | 国さんが乗って、左の8号車に100分の2秒差で勝った時の6号車仕様です。 有名なRファクトリーのクルマです。 なんか聞いた事の無い様なS20の音です。これもメチャメチャ速いクルマです。 |
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これも有名な、マシーンです。 故萩原 光選手の乗っていた物で完璧にレストアされていました。 | このNP35は、NAのV12なんです。 その音はF1に近いものが有ります。 |
このイベントで私が一番楽しみにしているのが、新旧のレーシングカーに当時のワークスレーサー、現役トップレーサーが乗っての混走模擬レースです。 R390と、ハコスカが一緒にレースする事自体かなり無理が有るんですが、これがまた面白いんです。 自分が応援するハコスカがストレートであっさりとR390に抜かれていきます。 一瞬 “チキショ〜” って思うんですが、これが30年間の進歩なんですよね。
でも、やっぱりプロのレーサーってすごいですね。 星野さんなんかは解説の片山右京さんも言ってましたが、何に乗っても、又はたとえばこの様なイベントレースでも、ものすごい闘争心が伝わって来ます。 R390でのオープニングラップ中のバーンアウトは大迫力でした。 ストレートで300km近いスピードでのテールツーノーズの走りは本当に見ていてドキドキしてきます。 R32 タイサンのドリキンの走りもすごかったです。
最新マシーン(R34 GT500)の走りもものすっごかったですが、私はやっぱり、ハコスカ、Z、サニーの走りが面白かったです。 富士の長いストレートを、これらのマシーンが一団となって掛け抜けて行く姿を見ると、本当にタイムスリップしたんじゃないかと錯覚して来ます。 ドライバーも、国さん、北野さん、都平さん、柳田さん、長谷見さん、星野さん達なんですから、ある意味では完全にタイムスリップしてますね。
模擬レースとか言ってもちゃんと予選が有るんです。 当然前の方が
現役マシーン達です。 往年のマシーンは3週目にはラップされてしまいます。
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ハコスカ、Z、サニーが一団で掛け抜けて行きます。 感動せずにはいられません!! |
本当にタイムスリップしたかの様なシーンです。 |
そして、興奮の模擬レースの後にピットの方から聞いた事の無いエンジン音がして来ました。
それが、あの“スカイライン スーパーシルエット” でした。
この日の長谷見選手の引退セレモニーに合わせて、NISMOで完全にレストアされたマシーンが富士に帰って来たんです。 私もその走りはビデオでしか見た事が無かったんで、本当に楽しみにしていたんです。
この最後のセレモニーランですが、これがまた感動モノでした。
往年&現役レーサーが駆る、ハコスカからR34、R390 までの歴代レーシングカー約10台が最終コーナーから2列でゆっくり立ち上がって来るその真中を長谷見選手が乗るスーパーシルエットが掛け抜けて行くんです。 表彰台前辺り(この辺に陣取って見てました)では、一瞬アクセルを緩めたのか例のファイヤーがハッキリ見えてスタンドは大興奮で観客のほとんどが立ち上がって拍手していました。
その後、長谷見選手以外の各ドライバーが表彰台前のエスケープゾーンにマシーンを止め、その前を2周程別れを惜しむかの様にスーパーシルエットが掛け抜けました。
そして、表彰台前に静かに止まったマシーンから長谷見選手が降りた時には、大喝采と、スタンドのあちこちから“長谷見さん、ありがとう!!”の声が掛かっていました。
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星野さん、国さんが見守る前を静かに掛け抜けるスーパーシルエット!! |
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この時、スタンドからは、“長谷見コール!!”が起きてました。 |
セレモニーの最後に長谷見選手が挨拶しましたが、40年位前のレースを始めた時から、“いつか引退する時には五体満足で辞める”っという目標が有ったそうです。 それが達成出来たので、いつかのオリンピック選手の言葉を借りて、“自分で自分を誉めてやりたい”っと言っていたのが印象的でした。
昨年の国さんの引退に続き、今年は長谷見選手も引退になってしまいましたが、一つの事をトップレベルでやり遂げるっという事の凄さを感じました。
長谷見さんは、第一線は退かれるとの事ですが、これからもレースには携わっていかれるとの事なので、いつかまたス−パーシルエットに乗る姿を見させて頂きたいと思います。