日産栃木工場見学!!
2001年 7月20日(金)
村山工場無き後の、スカイラインの生産工場を見に行きました!!
わずかここ2年ほどの間に、我々スカイライン乗りにとっては、実に色々な事が起きました。
まずは突然ゴーン新体制になった事。 そしてリバイバルプランの名の元で、我々にとっては聖地、故郷とも言える村山工場が閉鎖になってしまった事。 その事で古いスカイラインのパーツ類が極端に出なくなった事。(これについては、諸説有りますが) そして、伝統の直6、マルテールを廃した全く違うタイプのスカイラインが出た事等です。
これらの事態を体験する中で、まったくの個人的感想ですが、“日産は、スカイラインを粗末にしすぎる!” “ゴーンさんは、スカイラインファンをナンだと思ってるんだ!”っという様に、日産への(ゴーンさんへの)不満がかなり溜まっていました。
実際、新型のスカイラインが出た時は必ず近所のプリンスに見に行ってましたが、今回のV35は全く行く気になれませんでした。
そんな時に、私も所属している日産ピーズモータースポーツ東京が事務局をしている GT−R オーナーズクラブと、SSCT(スカイラインスポーツクラブ東京)の合同で、村山の後を引き継いだ日産栃木工場を見学するツアーの連絡が来ました。
最初は、村山じゃなければ見ても面白くナイ! V35なんて興味無し! って思いましたが、自動車メーカーの製造ラインを見学出来るチャンスってそんなに無いと思い、BBSにも顔出してくれる西屋さんと参加する事にしました。 そう言えば、小学校の修学旅行は名古屋でしたが、その時にトヨタの工場を見ました。 でも、ほとんど記憶に残って無いです。(小さな、2000GTのプラモをもらった事は覚えてます。 笑)
集合は、20日朝7時に東京駅だったので、19日会社が終わってから移動して、神田に泊まりました。
20日の朝は、遅れない様に早く起きましたが、6時過ぎに結構大きな揺れを感じました。(泊まったホテルの部屋は9階、、、、大きな横揺れでした) すぐにNHKを見ると、まさにこれから行こうとしている栃木県を震源にした地震で、栃木では震度4だと言ってました。 (因みに東京は震度3)
“オイオイ! 大丈夫かよ?”って思いながら集合しましたが、やっぱりこの地震の影響は大きかったのです、、、、、、、、
東京からは、バス2台で向かいましたが、東北自動車道が大渋滞していました。 3連休の初日である事で人出が多かった事と、朝の地震で高速が一時閉鎖になった事、それと事故という最悪条件の積み重ねで、15〜20kmの渋滞で、それにまんまと巻き込まれてしまいました。 でも、バス旅行は気楽です。 最後尾の席で西屋さんと二人、熟睡してました。
そんなこんなで、日産に着いたのは予定の1時間遅れの11時頃でした。
着くと早速、大きなゲストホールで工場のあらましなどを説明して頂きました。
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いよいよ日産栃木工場に入場です!! | “NISSAN” のところは、テストコースです!! |
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最初に工場の概要を説明して頂きました。 | ホールには、こんなマシーンも置いてありました。 |
簡単に工場の概要を書くと、
場所 栃木県河内郡上三川町
従業員 約6,000名
敷地面積 約300万u (東京ドーム65個分)
取扱車両 シーマ、セドリック、グロリア、スカイライン(V35、 R34GT−R)、プレジデント、ローレル、プレサ−ジュ、バサラ、ルネッサ、セレナ
気になるテストコースは、1周 6.5km
概要説明して頂いた後に、いよいよ見学ですが、ゲストホールから組み立て工場まで遠いので、バスで移動します。
行く途中に、鋳造工場(ヘッド、カム、クランク、ブロックなど全て)、塗装工場等が有りました。 それらを日産の方がイヤーホーンで説明してくれるので、気分は遊園地のテーマパークをバスでまわってますって感じでした。
残念ながら工場の中は撮影禁止でしたが、シーマ、V35、セド、グロが流れ作業でどんどん出来て来る様子は感動します。 一日見ていても飽きないと思います。 特に感動したのはボディーにエンジン、ミッション、リヤ足回りを組みつける工程ですが、4名1組でリフトを使ってわずか5分程で終了です。 我々がエンジン下ろすって言ったら半日掛かるのに、、、笑
それと、最終の工程でガソリン、各部オイル等を入れ、初めてエンジンを掛ける瞬間はこれまた感動ものです。 当然ですが、呆気なく掛かってしまいます。 この瞬間って、まさにそのクルマの一生の始まり(赤ちゃんの産声)だと思うと、ジ〜〜ンとします。 その後に各種検査(車検場の検査ラインに似てます)を行いますが、この時もメーターチェックなんかは、いったい何キロの時に見てるんですか?っていう位にエンジン回してます。 どうも150km/h
位は出しているらしいですが、狭いライン上での試験なので見ている方が怖かったです。
本当は、鋳造工場の砂型で部品を作るところも見たかったんですが、残念ながら見れませんでした。 プレス工場の横にはプレスの金型が多数保管されていました。 サービス部品供給の為に金型を保管する期限は、製造終了後10年間だそうです。 (って事は、ハコスカの部品がまだ出て来るって事は感謝しないといけないですね。 一部の金型はまだどこかに有るんですね)
最後にまた工場の方からお話しを聞き、記念撮影をして終了しましたが、工場の方々は皆さんとても親切でした。 それと、“ああ、とても大事に造ってるんだな”って感じがしました。 それとラインを見ながら、“ボクのハコスカも30年以上も前に、こんな感じで作られたんだな”って思うと、なんか感慨深いものが有りました。
クルマの製造工場ってなかなか見る機会って無いですが、一度見てみると本当に面白いです。 本当に一日ゆっくり見たい位です。 皆さんもチャンスが有れば是非一度見学する事をお勧めします。 出来れば自分が乗ってるクルマのメーカーなんか見れると最高ですね。 もっと自分のクルマに興味が出て来ると思います。
最後に今回のツアーを企画して頂いた、日産ピーズモータースポーツ東京の皆様と、スカイライン スポーツ クラブ東京(SSCT) の皆様に深く感謝致します。 ありがとうございました。