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※この教室は、繊細な神経の持ち主やうんと上手くなろうとしている方
 には絶対にお勧めできません。


  ステップ5
次は、キーGで「All the goodtime are past and gone」という曲をやってみよう。
これはコードが3つもあります。少しハイグレード(?)です。
この曲は、Jimmy Martin のものがいい。
やはり、メロディは耳で聴いて覚えてください。
新しく「C」のコードが入ります。それに「D7」という、『Roving Gambler』には出てこな
かったコードも出てくる。7を無視してもいいが、これはあとで説明することにして、
「C」コードからやってみよう、これは3本指というわけにはいかない。
しかし、3本指でやってできないことはないから、やってみよう。

(Cコード)

「C」の和音は、C、F、Gの3つだから、1番線開放、2番線は1フレット(C音)。
3番線は開放。4番線は2フレット(E音)。
これで3本指だが、妥協した和音ということであればこれで充分です。
しかし、5番線の3フレットを押さえることでほぼ完成します。
「All the goodtime are past and gone」
コードの進行は、
          G/G/C/G/
          G/G/D7/D7/
          G/G/C/G/
          G/D7/G/G/

 この構成を見ると、G(第1コード)、C(第2コード)、D(第3コード)の3つ。
フォークソングなどの曲やブルーグラス曲の90%(多分……)以上はこの3つのコード
で成り立っています。
(全部のキーのコード構成は、コード構成表を参照)
一度、四度、五度の関係、これは総てのキー調に共通します。
一度とは、そのキーである音を基準にして、(最初は0でなく1と数える)。
「キーG」を基本にしてスケールを見ると、高い方へ行く順に



 


一度
 

G#

 


二度
 

A#

 


三度
 


四度
 

C#

 


五度
 
 


 

楽譜の項で書いたように、この曲は、#が1つだからキーが「G」ということがわかります。
また、キーが分かれば、3つの基本コード構成も以上の例を基準にして簡単に探せます。
スケール・ダイアグラムという便利なものがあるので、いちいち数える必要がないが、
知っていると人に差がつけられることは言うまでもない。

コード・ダイアグラム

左のダイアグラムを見て、そのキーを基準(第1コード)にして、
基準にしたキーコードの右側が第2コード、左側が第3コードです。

 例=「キーG」なら、右側の「C」、左側の「D」の3つです。



セブンス
コードが3つ以上ある場合(『Roving Gambler』には第2コードがない)、第三コードに は、セブンスという音がつくことになっています。付けなくてもかまわないが、付けると曲 に味が出るので3本指で出来る限りは覚えておこう。



 


一度
 

D#

 


二度
 


三度
 

F#

 


四度
 

G#

 


五度
 

A#

 


六度
 


七度
 



これは第三コード(D)の基音、D音の七つ上の音という意味で、D音から数えて7つ上の音
が「C」です。
この「C音」を「D」のコードに加えたものが「Dセブン」になるわけです。
面倒だったら、形で覚えて理屈はいい。形だけでも何のさしつかえもないが、知っていれ
ばギターばかりでなく、他の楽器にも応用が出来る。
ポップスの楽譜で、例えば「D9」というのや「D6」という数字がついている場合も、
基本の音から数えて9つ上、6つ上の音を加えるという意味です。


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ステップ6
『All the goodtime past』を実際にやってみよう。
第1コードGは、『Roving Gambler』でやったので、そこで覚えた形でいい。
第2コードCは、薬指で五番線の3フレット(C)、中指で四番線の2フレット(E)、 人差し指で2番線の一フレット(C)、6番線は、オープンでE音だからそのままでいい
余裕があれば、空いている小指で3フレット/Gを押さえてもいい)、これで第2コード
C調の形になります。

第3コードDには、必ずセブンス音を入れなくてもいいが、ないと演歌っぽくなるので、
いやな人は正しいD7を作ってみるといい。

D7コード)

前にやったDの形を作って、そのまま小指を離して、人差指を2番線の1フレット(C)
に置くと「D7コード」が完成する。







  リズムは、四分の三拍子で十六小節。4分の3は、1小節で3つ打つ。
うまくできたら、出来なくてもいいが他にキーが「G」で気いった曲があればあれこれやってみる
といい。たいていの曲は、リズムは違っていても、コードの進行は似ています。
フォークソングなどはマイナーコードが入ったり、キーがFだったりするが、それは後回
しにしよう。「キーG」の3コードの曲だけで100曲以上はあるので探してみよう。

  キーを判断する方法
楽譜でのキーの見分け方は「#」「」がどの位置にいくつ付くかでわかるが、楽譜はギ
ターをやる場合には必要ないので、これ以降は忘れてしまってください。
CDなどを聞いて判断する場合、まず、ギターをチューニングメータなどでA弦を442
ヘルツのトーンに合わせます。
そして、聴いた曲の終わり、歌の終わりでもいい、その音をギターの単音で合わせてみる。
それがA音だったらキーA、GだったらキーGになるというわけ……。
マイナーキー(短調)の曲でなければこれで100%ちかく判断できます。
好きな曲があって、キーが「A」や「F」だった時はどうするか。

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ステップ7
ギターには、カポタストという便利な器具があります。
まあ、いってみれば、補助用具で、回転式リンゴ皮むき器とか妙なものを考え出した
アメリカ人らしい発明品といえる。
この道具は、一種類のキーの曲、例えば、キーG調の時に覚えた基本3コード(G・C・
D7)だけ覚えていれば、キーが変わっても他のコードを覚えないで済む便利な道具です。
例えば、キーC調になるとコードは同じ3つでもC・F・G7になる。キーG調と比べる
とFという新しいコードが出てくる。
キーA調だとA・D・E7、AとEが新しく出てくる。
キーは、メジャー(長調)では12種類、コードも12種類、それぞれのキーに3つづつ
のコードの組み合わせで曲が成り立っている。(他のキーに出てくるコードと重複するも
のもあるが……)。
 そんなにたくさんのコードを覚えなくても「キーG」コードの3つを覚えて、カポタスト
を使えば、「キーG」指の形のまま、カポタストを1フレット目に付けると「キーG#」
次のフレットで、「キーA」次々とずらしてA#、B、C、C#、7フレット目で「キー
D」までの8種類のキーの曲ができることになる。
しかし、「キーD」までやると高くなりすぎてあまり気分がよくないし、弦が短いところ
を押さえるので指に力がいる。5フレット目の「キーC」までが薦められる限界点だ。

  しかし、これでは残りの3つのキー、D、E、Fの曲が弾けないことになる。
この解決には、「キーD」の3コード(D、G、A7)でやってカポタストを使えばいい。
「キーG」で覚えたGとDが使えるからあとはA7だけだ。

(A7コード)

D7コードの時に七番目の音の話をしました。
Aの七番目の音はGです。
これが「Aコード(A、C#、E)」に「G」音、つまりセブンスという音が入った
形になります
セブンスでなくて、Aコードに戻す場合は、この形に、G線の2フレット目、A音を押
さえるとAコードになります。
カポタストを使うには、このコードの形を覚えることが必要になります

  「Aコード」を覚えてカポタストなしでやれば「キーD」の曲が出来ます。
オープンコードでのDコードは、気持ちのいい音です。
ちなみに「キーD」の3コードは、D、G、A7の3つです。
 つまり、2フレット目にカポタストをして指を「Dのキー・パターン」で「キーE」の曲
をひくことができます。
「キーF」は、指を「Dのキー・パターン」でカポタストを4フレット目にすればいい。
したがって、いままでやったコードG、C、D(D7)とA7の4つとAmとEmを覚えると、
メジャーのすべてのキーが自由に、どんな曲でも、歌や他の楽器のバックアップは出来るように
なります。

がんばってください

質問及び苦情は
こちら

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コーヒー・ブレイク
トマトケチャップは「HEINZ」、タバコは「Marlboro」のソフトパック、ソースは、
ウースター(メーカーは問わない)、コーヒーは「HILLS Bros.」、これだけは譲れない。
そんなことはどうでもいいが、時として夜中にコーヒーを飲みたくなることがある。
というわけで、キッチンへ行き、普通にコーヒーを入れる。それをカップごと氷水につけ
て冷ます。タバコの2、3本も吸っていれば適度に温度が下がるが、黙って見ていてもし
ょうがない。
愛用の、といってもケースに入れっぱなしで、ときどき出してながめて、ケースにしまう
たびにどこかにぶつけてキズをつけている1978年のD−18を出す。
とりあえずチューニングをする……。そしてFコードを押さえる、うまく押さえられない、
音がミュートされているようで何か変だ。もうやめよう……。上手くできる訳はない、だ
からこんなギターのやり方を考えたんだ……。
コーヒーは、室温位まで下がっていればいいだろう。カップにコーヒーを半分入れ、それ
に冷凍庫にあるウォッカをコーヒーと同量を注ぎ足し、氷を二、三個。
これを Midnight Special と名付けてた。
そういえば、最近ギターがよく捨ててある。この5年間でギターを5台も拾った。

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To Fiddle と Banjoオールドタイミー&ブルーグラスの主役

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