エンジンの分解 


ピー○にエンジンを預けた時に、使い捨てカメラを預けて、分解、組み立ての途中を写真に撮っておいてくれる様にお願いしておきました。 その写真を見ると、結構マメにオイル交換していたと思っていましたが、ヘッドカバーを取った姿は、ソート-汚くなっていました。

S20 ヘッド S20 ヘッド
オイルなのか、墨汁なのか分からない状態の物が溜まっています。 カムはIN、OUT共交換になってしまいました。


分解後の見積もり書の中に、当時ピー○におられた、上村さんの直筆で、“ヘッド側は、バルブシート、バルブ、カム、バルブガイドなど全て交換しないとダメです”っという手紙が入っていましたが、やはり、ヘッド側がソートー疲れていた様です。

ここまで来ると、S20の持病とも言える、ヘッドのクラックの問題が有りますが、私の謎の“K”ヘッドは、当然入っているものと覚悟をしていました。 しかし、、、、、


S20 ヘッド バルブ周り祝 ノークラック!!


この写真では全然分かりませんが、当然入っていると思っていたクラックですが、幸いな事に1本も入っていませんでした!! (ラッキー!)

分解前に、どうやってもプラグのカブリがとれない場合、クラックが水穴まで達していて再使用不可だとか、新品ヘッドは出ないから、中古でも数十万円だとか、良くない事ばかり吹きこまれていたので、クラック無しと聞いた時は本当にうれしかったです。


前オーナーにも、必ず暖気運転はする様に言われていて、それを守っておいて良かった!っと思いました。


次は、腰下ですが、こちらは乗っていても特に気になる事は無かったので、そんなに心配はしていませんでしたが、腰下の鬼門 “クランクシャフト” の問題が有ります。 このOHをお願いした96年の時点でも、新品は既に無く、どうしても交換する場合は造る、と言われました。 造った場合のお値段は、確か60万円と言われ、ビビッていました。 しかし、、、、、



S20 腰下祝 再使用可能!!


やっぱり、汚いクランク周りですが、再使用は充分可能な状態でした! (これまた、ラッキー!!)

この位置から見ると、クランクキャップがクランクケースの左右からも固定されているのがよく分かります。

昭和44年当時にこのエンジンが一般車に載っていたって事はやっぱり、すごい事だと思います!


写真上の方に、ギヤ式オイルポンプが見えます。


シリンダー周りは、リング、ピストン、コンロッド、ライナー共、大きな問題は有りませんでしたが、コンロッドのみ再使用し、他は新品に交換になりました。
このエンジンは以前にOHされているらしく、ピストンは0.5mmオーバーサイズが入っていました。 オーバーサイズピストンの新品はなかなか無いらしく、ちょうどタイミング良く、1セット有ったと言われました。

S20 ピストン S20 腰下ライナー
0.5mm オーバーサイズピストンが入っていました。 ライナーが抜けたところです。



私がお願いしたのが確か冬頃で、N1も終わっていたので、エンジンを預けてから、見積もり、完成まで1ヶ月程度で出来てしまいました。 ピー○は雑誌でも見ていましたが、S20の横で、N1のR33が整備されたりしていて、独特の雰囲気が有りました。 (とっても安心して任せられました)


こうして、エンジンの方はプロの手でどんどんOHされて行きました。 この間に、私は以前から気になっていた、フロント足回り、エンジンルーム内の配線等をやり直しました。

その時の模様は次回にご紹介致します。 お楽しみに!!




  
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